名城大学人間学部

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人間学部の学びの魅力-宮嶋ゼミ編-

先生から

名城大学 人間学部 教授 宮嶋 秀光

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自分自身の知性を敢えて用いよ!

私が専門としている教育学は、どちらかというと教育の思想や歴史に関わるものです。そのため、内容によっては小難しく抽象的に感じてしまう話も多いのですが、それらも決して現実離れした議論というものでは絶対にありません。親であれ、教師であれ、子どもとのかかわりの中で、一定の方針決定を迫られるときに、必ず直面するテーマと関わっています。ですから、一見すると難しく感ずる話でも、自分の生い立ちや自分が受けた学校での教育と関連づけて考えてもらえれば、誰でも現実の問題として関わることができると思います。

卒業研究論文は自分で資料を集め、自分で考えて、自分で再構成して、自分で表現する必要があります。通信機器の急速な発達で、もともと不要なものも含めて、情報過多になっている今日、ただ知識を蓄えるだけなら、わざわざ大学に来る必要はありません。むしろ、大学では自立した思考で、自分の考えをまとめられる能力が求められるのです。

また昨今、コミュニケーション能力の重要性が強調されていますが、私はそこに足元をすくわれてはいけないとも思います。確かに、意思疎通を図ることは重要ですが、それだけではなく、自分自身が直面している問題を、自分自身の力で解決することも大切です。元来、コミュニケーション能力は問題を解決する手段の一つに過ぎないのですから、それを大切にしながらも、同時に大学の授業やゼミを通して、将来、自分自身が立ち向かうべき問題を解決できるように自分の力でものを考えられる力を身につけてほしいと思います。

ゼミナールの流れ

3年生基幹ゼミナール~4年生卒業研究ゼミナールの流れ

3年生基幹ゼミナール

3年次では、学生が自分自身の方針で検索・収集した文献を、整理・分析し、その内容を一人ずつ報告します。

3年次の終わりには、自分が取り組む課題に関する二次的な文献に関して、一通りの理解ができていることを、4年次の研究の前提にしています。

4年生卒業研究ゼミナール

4年次は、3年次の学習を踏まえて、卒論作成のための研究に専念します。

3年次には十分にできなかった1次資料の確実な収集と分析を行い、新しい素材の発見や新しい観点の導入につなげます。これによって、先行研究には見られない、オリジナルな研究をめざすことがゼミナールの主な内容です。

PickUp

4年生卒業研究ゼミナール個別指導

個別指導では、先生と学生の一対一で、卒業論文の細かい部分を詰める作業を行います。

4年生前期では、学生が研究の進行状況を順次発表していく中間発表が行われますが、後期は、個別指導が中心になります。個別指導では、4年生前期の中間発表だけではカバーしきれないような、具体的なところまで指導を行います。学生は、先生からの細やかなアドバイスを基に、より細かい部分を詰め、論文を完成形へ導きます。

各自が執筆中のものを先生が研究室で検討していきますが、宮嶋先生の研究室は週に2日ほど開放されています。そこで、雑談もまじえながら作業を進める学生も近年増えてきているようです。

学生インタビュー

障害をもった子どもたちの幸せのために

私は、「障害をもった子どもたちの幸せのために生涯をささげた近藤益雄という教育者の人生と思想」を、卒論のテーマとして取り上げるつもりです。

近藤益雄という人物は、もともと小学校の校長職に就いていましたが、自ら退職して障害児教育の現場に転じました。そして、自宅を子ども達の寮に改装し、障害をもった子どもたちを守り、育てました。しかし、健康の不調や、経済的な困窮の中で、最期は自ら命を絶ってしまいました。私はその壮絶な人生に、強い衝撃とともに、強い感銘を受けました。

私は、現在ボランティアで、障害をもった子ども達のスポーツ活動の支援をしています。将来も、障害もった子どもたちの教育に従事したいと考えています。現在のボランティアについて、友人から「たいへんな活動でしょう」と時折いわれますが、私自身は、子どもたちと関わることが楽しく、必ずしもそのようには思っていません。しかし、将来このような仕事を続けていくには、大きな困難にも遭遇すると覚悟しています。

そうした困難に直面したとき、想像を超える困窮の中で子どもたちを守ろうとした近藤益雄という人物が、「どのようにして困難を乗り越えようとしたのか、そのために彼が、障害をもった子どもたちとどのようなスタンスで、またどのような思いをもって関わっていたのか」を知っておくことが重要だと考えるようになりました。そのような理由から、必ずしも広く知られているとはいえない近藤益雄という一人の教育者の人生と思想を、卒論で取りあげることにしました。

卒業後は教職に就いて、障害者の子どもたちが生き生きと楽しく生活していくことを手助けしていきたいので、卒業まで残りわずかですが、こうしたことも含めて、もっと多く教育に関することを勉強しておきたいと思っています。

ゆとり世代って一体なに?

もともと子供が好きということもあり、教育学も学べる人間学部に入学しました。ゼミナールを選ぶ際に宮嶋先生が親身に相談に乗ってくださったので、先生のゼミを選択しました。

私は今、「ゆとり教育」をテーマに研究を進めています。私が中学校2年生の時に「ゆとり教育」が始まったので、私たちはいわゆる「ゆとり世代」です。その結果、私たちの世代は「ゆとりだから」と言われています。それに対して「本当に私達が悪いのかな?」と思ったのがきっかけでした。一般的に「ゆとり教育」は、2002年から始まっているイメージですが、実はもっと以前から始まっています。私たちの親世代もゆとり世代なのに、なぜそういうイメージが強いのだろう?と感じています。

現在、「脱・ゆとり」にシフトしようとしていますが、パソコンや携帯電話の普及など時代背景が異なります。そのような中で、「脱・ゆとり」がどの様な結果をもたらすのかとても気になっています。

ゼミ仲間はみんな仲良し!

宮嶋先生の教育学概論の講義にとても興味を持ち、また宮嶋先生の人柄にも惹かれ、宮嶋先生のゼミナールを選択しました。

私は、教育が自分にとって人生に大きな影響を与えるものと考えています。卒業研究では、教育学者コメニウスの著書『大教授学』について取り上げています。研究を進める中で、先生から『大教授学』をどういう視点で捉えるか、また論文に対する考え方、取り組み方などのアドバイスを頂いています。

学生でいるうちにもっと勉強して、形として残るように資格試験などにも挑戦したいと考えています。また、研究以外の面では、ゼミで親睦会を行うこともあり、みんな大の仲良しです!大学生のうちに様々なことが経験できると思うので、もっとみんなでわいわい遊んで、思い出をたくさん作りたいです。